コロナ時代のメンタルヘルス

このところの新型コロナウイルス感染状況は少し減少してきているようですが、まだワクチン等が確立できていない中、しばらくwithコロナは続きそうです。最近の企業サポート活動の中で気になってきているのは、従業員のメンタルヘルス不調者が増えつつあることです。皆様の職場の状況はいかがでしょうか。精神保健福祉センターでの4月の相談件数は、4946件で2月~3月の2か月間の3倍近く急増していました。「不安で心がおかしくなりそう」「眠れない」「職場で感染しないか不安」等です。この状況を受けて、厚労省は8月に1万人規模での初のメンタルヘルス全国調査を実施するとなりました。実際、私がサポートさせていただいている従業員の方々もコロナ前からメンタル不調があった方やコロナ後復帰となった方は、不安定な状況になったりします。上司の方も在宅勤務やオンラインでは関わりの難しさを感じていると思いますが、短い時間でもいいので声をかけ続けて頂くことは大切だとは思っています。ただ意外と人に促されないと実施できないものです。また、オンラインのさまざまなツールを効果的に使いわけることや、部下が相談しやすい環境づくりの一つとして、管理職のあいている時間をわかるようにしておくこと、業務内容に関しての理解の確認や共有は丁寧にして頂く等のコミュニケーション環境を整えることも心がけてみてください。これからは従業員自身のセルフケア力もより求められてくると思います。日頃からのストレス対処法もわかっていてもやるきっかけがない、一人ではできない等も結構あります。職場の仲間や外部からのアプローチも入れながら思い出してもらったりきっかけ作りをしながら体制を整えてみて下さい。