専門家

先日、ある米国人の方が独り言のようにつぶやくのが聞こえました。「不動産売買に関しては、不動産会社以外の担当者の一生分以上経験あるのだけどな」それを聞いて、ちょっと考えました。まあ、確かに不動産売買っていうと、個人では何10年に一度、そこ行くと1カ月に一度は経験している。担当者はそれだけ経験豊富でノウハウも溜まっているのかも・・・。 どんなに頭がよくっても、それだけの経験の差があれば、専門家の方が知識が豊富かもしれない。そんなことを感じました。
ところで、中小企業によっては、いわば内部管理部門があって、一般的な会社の本部機能を全部兼務しています。総務、経理、人事、労務、広報、法務等の部門を全部兼任しているのですが、でも、残念ながら、それぞれの部門でそんなに多くの事象は担当できないので、一般的に浅く広く網羅します。 兼任しているので、例えば法務で扱うケースが少ないことも考えられます。そういった点もちろんゼネラリストとして経験は積めますが、スペシャリストとして、自社だけで教育することは、難しいです。そういった点、プロパーな社員の周りにそれぞれのスペシャリストが働いている方がカバー能力が高いと言えます。 例えば、弁護士。普段は弁護士までの専門知識はいらないけど、いざって時には雇える。そんな応援が必要です。会社にとって、専門に商売していない業務は、その専門家に任せた方が合理的かもしれません。確かに、委託する業務の単価は割の合わないものに感じてしまうかもしれませんが、その業務が複雑で専門性が高いほど、外部に任せた方が、かえってトータル的に効率が良いってことも考えられます。まあ、概論としては分かっているのですが、どうしても毎年の予算を考えてしまいますよね。自分でできることは、無理しても自分でやらなければと考える私ですが、一方、いくつまでと言うことと、果たしてそこまで自分の能力があるかって、千手観音として働けまるか思わず疑問に思っちゃいます。