春は健康診断の所も多いと思います。従業員の方によっては「1週間前からしっかり調整しました!」と気合いが入った言葉を話してくださる方もいます。(笑)。有所見とならないといいですね。
ところで皆さんは医師に症状を伝えるとき、どう言っていますか?医師を見ると緊張してどう話せばいいかよくわからないという人が意外と多いようです。ある医師がおっしゃっていた伝え方をを私なりに整理してみました。
① 症状の正確な場所と性質・・・「どこ」の場所(箇所)かを伝えます。また、その場所だけにとどまっているのか、広がっているのか等も大事な情報です。「性質」では、どのような症状なのかをできるだけ具体的に伝えることです。例えば痛みなら「ズキズキ」「キリキリ」「ジンジン」「針で刺されたように痛い」「締め付けられるように痛い」等できるだけ具体的に伝えます。
② 辛さの程度や困り具合・・・10段階のスケーリングを使って示すと医師もわかりやすいです。例えば「昨日は10くらいの辛さだったが今日は5くらい」とか。それと日常生活や仕事でどのように困っているかを伝えます。
③ 症状が起こった時のこと、きっかけ・・・「いつ」「どのような状況(タイミング)」や、「きっかけは何か」等をできるだけ具体的に伝えます。例えば、食前や脂っぽいものを食べた後等。
④ 症状の経過、悪化や軽減のきっかけ・・・症状の「時間経過」(いつ)(秒、時間、日の単位の中でどう変化してきているのか(どうなる)、強弱、維持、増悪等)、症状の悪化や軽減のきっかけ(「姿勢を変えると」「夜寝るとき」等)があれば伝えます。
⑤伴う症状・・・主症状の他に、吐き気や熱等の他の症状がある場合は、それもきちんと伝えます。 この①~⑤までを思い出してもらえるように、私は少々こじつけですが「かせいどった、いつどうなるとも。」(稼いどった、いつどうなるとも。)と覚えています。か(箇所)、せい(性質)、どっ(程度)、た(タイミング)、いつ(いつから)どうなる(どんなことをすると悪化又は和らぐ)、とも(伴う症状)のゴロの略で覚えています。参考にしていただければ幸いです。