コミュニケーション

3月に入って企業担当者は、新人の受け入れ準備でお忙しいことと思います。

今年の新人はどのような様子でしょうか?

私は新人や入社2~3年目までの従業員の面談をして感じていることがあります。新人もさまざまですが傾向として、社会人として人とかかわる際のマナーやルールを習得していない方が多いのではと思うことがあります。勿論、社会人になって学ぶことや教わることはありますが、その前段階でのコミュニケーションスキルの基本を知らないこともあるのではと思っています。

挨拶しない、謝らない、ありがとうございますが言えない、職場のメンバーが「どこがわからない?」と質問しても、「わかりません」と答えるだけ・・・。勿論本人達もなんか職場でいずらいな、うまくコミュニケーションできていないなとは自覚しているのですが、どうしたらいいかわからないのです。情報をネットで調べることはかなり得意でしていますが、現実は情報や知識だけでは乗り越えられないことが多いのです。職場はどうケアしてあげたらいいかわからず疲弊している状況もあります。中にはコミュニケーションがズレてしまい「顔も見たくない!」とおっしゃる方もいたり・・・。自分からコミュニケーションを取らない等本人にも問題があります。発達障害等も想定されますが、それに関わらずその人の特性をとらえて上手に適応していけるように企業側も情報提供や教育、サポートの工夫も必要だと思っています。

頭痛

コロナによる常時マスクが当たり前になっていますが、それによる「マスク頭痛」が増えてきているようです。 今回は「マスク頭痛」の話しではないですが、日頃の従業員の健康管理をさせて頂く中で、健診の自覚症状で「頭痛」と記載されていたり、面談でご相談される方が多いように感じています。個人的には若い方に多い気がしていますが、男女関係なく、健診データで所見なしの方も「頭痛」の訴えはよく目にします。皆さまはいかがでしょうか。

日本人の3人に一人が”頭痛もち”と言われているようです。病気によって起こっているものもありますが、ほとんどが慢性的におこる慢性頭痛です。人によっては痛みがあり仕事中集中できなかったり、気持ちが前向きになれなかったり辛い思いをされるなど影響が起こっている方がいます。

 頭痛には、定期的に激しい痛みがあり吐き気なども伴う「片頭痛」や、耐えられない痛みではないがほぼ毎日痛みがあり肩や首の凝りが続く「緊張型頭痛」、片側の目の奥に強い痛みが続きアルコールとの因果関係がはっきりしている「群発頭痛」があります。

 痛みを和らげたり、日頃から予防的に行った方がいい対処法があります。例えばストレッチやマッサージは効果的ではあるのですが、行うタイミングや内容が違ったりします。

 頭痛を訴えるわりに、いつ、どのように起こっているか等の状況を伺うと、ほとんどの方が正確に把握していないのを感じます。いつ、どの時間帯、頭痛の程度、どのような頭痛だったか、吐き気や前触れの有無等を簡単に記載しておかれるのも必要です。アプリを活用されるのも手軽かと思います。

それと、頭痛の方は市販の頭痛薬を使っている方が多いです。一時的な痛みの対処に効果があるかもしれませんが、毎回繰り返し飲んでいる状況は心配です。使い方は注意が必要ですし、医師に相談することも大切です。

改めてコロナを乗り切るために

2021年もスタートしましたが、まだまだコロナとの戦いは続いています。

昨年の12月15日に修正があった「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」の中から改めていくつか従業員と共有していただければとピックアップしてみました。 それによりますと、「マイクロ飛沫感染」が追加されました。「マイクロ飛沫感染」とは、微細な飛沫である5㎛(1㎛は、1㎜の1000分の1の大きさ)未満の粒子が、換気の悪い密室等において空気中を漂い、少し離れた距離や長い時間において感染が起こる感染経路の事です。これまでの飛沫感染をさらにこまかくした対応です。

「3密」や「大声」の環境では「飛沫感染」「接触感染」とともに、「マイクロ飛沫感染」も起こりやすいと考えられています。そういう意味では、冬場の換気はこれからさらに重要になってきます。寒さを防ぎつつ室内のこまめな換気をしましょう。日本産業衛生学会の「換気シュミレーター」を活用されるのもいいかと思います。部屋のサイズが分かれば入力して状況の目安はわかると思います。

それから、絶対欠かせないマスクですが、正しく付けていますでしょうか。時々顎までさげていたり、鼻が出ている方を見受けます。正しい付け方は鼻と口、顎まで隙間がないようにきちんと覆うようにして付けます。マスクとともによくテレビでも見る、フェイスシールドとマウスシールドの適切な使い方ですが、ともに単独の使用では飛沫感染を予防することは期待できませんので、これらを使う時はマスクを併用することと、適切なフィジカルディスタンシングを確保して感染を予防しましょう。基本的なことですが、できることをしっかり一人一人が行っていきましょう。また、ひとたび職場で感染者や疑いのある従業員が出た際、国は具体的に対応を行ってくれるわけではありませんから、例えば一旦どこの部屋で待機してもらうのか、消毒はどのようにするのか等、実際を想定して準備をしておく必要があります。

最近の相談

コロナでテレワークがもてはやされていますが、テレワークもいいとこ悪いところがあります。いいところはリモートで効率的なところ。これは皆さん判りますよね。

しかし、2020年10月を見てみるとリモートの実施率は改善してもいいはずなのに3月に比べ悪くなっているという報道もあります。 テレワークの継続や拡大には、ペーパーレス、コミュニケーションツールの導入、サテライト整備などが必要と産業労働局からの2020年9月のテレワーク導入実態調査にも書いてありました。

業績が厳しいことも背景にあるようですが、それ以上にテレワークでのコミュニケーションの問題がかなり浮き彫りになってきているように思います。

日頃の相談では、様々なコミュニケーションツールへのスキル的な面もありますが、業務について相談したりアドバイスをもらいにくい事や今までのような雑談する機会がほとんどなくなったことでの孤立を感じています。また、仕事とのメリハリが保てず長時間労働になってしまっている方等、本来は柔軟な働き方ができるはずのテレワークが、結果的に心身への影響が心配される状況になっています。

管理職もできるだけオンライン会議で顔を見たり声を聴いたり、オンライン飲み会やランチ会を企画したりと工夫はされているようです。とてもいいことだと思いますので、難しい面もあると思いますが継続できるといいなと思います。

あと、例えば少人数のグループに分かれて5分位「職場で気に入っている所や好きな所を話してみる」等もおすすめです。実際のオンライン研修等でも行っていますが、意外に和みますし、話した~という満足感は持って頂けるようですし、笑顔も見られたりします。

まだまだコロナとの戦いは続きますので、各職場での現状を確認したり体制を整えて職場の中で少しずつ笑顔やほっとできる時間や空間づくりをしてみて下さい。

高年齢労働者が働きやすい職場

日本の少子高齢化は進んでいますが、定年の延長とともに、60歳を過ぎても働きたい人は81.8%、65歳を過ぎても50.4%は働らく意欲が高いというアンケート結果もあります。厚労省は、令和2年3月にエイジフレンドリーガイドラインを策定しました。 パワフルなお年寄りが多いのは頼もしい限りではありますが、加齢に伴う心身機能の低下の変化は忘れてはいけない問題ではあります。

また、加齢は個人差が大きく、暦年齢65歳の人の生理的年齢の個人差は16年にも及ぶという研究もあります。これは、65歳の人の中には生理的年齢が50代の若々しい人がいる一方で、生理的年齢が70歳を超え心身機能の衰えが顕著に見受けられる人がいることを示しています。

65歳代の労災発生状況は、25歳代と比べて男性では2倍、女性では4.9倍多くなっています。労災等での休業期間も高年齢労働者では長期に及ぶこともあります。さらに健康状況では、有所見率は年齢とともに上昇していく方が多くいます。

今回私は転倒等のリスクを評価する体力チェックを体験してみました。やってみると自己認識と実際の身体機能の差があり、とてもよい気づきになり、自分が思っている以上のギャップの有無を確かめられます。また、日頃から職場で作業をする際は、色々なリスクを予測しながら歩く習慣を身に着けることも一つです。例えば、安全作業の確認の際に指差し呼称がありますが、その時も「椅子ヨシ!」ではなく、「椅子、押し込みヨシ!」のように「対象」と「状態」を具体的に呼称することが大事になってきます。

企業側は朝職場へ来た状態で仕事を終えて帰ってもらうこと、安全配慮義務を行っていくことが求められます。「エイジアクション100」は安全配慮義務対策を考える時の参考に使ってみるのもいいと思います。

免疫力アップ!

これから気温が下がってくると、インフルエンザや風邪にかかりやすい季節になります。さらに今年は新型コロナウイルスへの感染予防もあります。インフルエンザの予防接種もはじまり、重症化を防ぐためにも、新型コロナとの見分けも難しい中、受けておかれることは大切だと思います。 それ以外にも日頃から「免疫力をあげること」を心がけることも必要です。 免疫力をあげるためには、腸内環境を整えることです。腸には、体内の免疫細胞の60%以上が存在していて、体内で最大の免疫器官と言われています。この腸の健康を保つ事が、免疫力をアップするカギと言えます。  

そこで、腸内環境をよくするには①発酵食品を取り入れる。②食物繊維を摂る。③脂肪やたんぱく質は、取り過ぎには気をつけましょう。

①の代表的なものは、納豆、ヨーグルト、チーズですが、その他、漬物や甘酒、味噌などもです。ただし、塩分の多い漬物やチーズ、糖分の多い甘酒は取り過ぎには気をつけましょう。また、一度にたくさん摂ってもすぐに腸内環境が整うわけではありません。継続して食生活に取り入れることが大切です。

②腸内細菌のエサになる食物繊維を摂りましょう。ごぼう、玄米、豆類、芋類、バナナ、アスパラガス、かぼちゃ、キャベツ、山芋、納豆、海藻、きのこ類には食物繊維が多く含まれます。

③脂肪やたんぱく質は、腸内の悪玉菌を増やしてしまうので、取り過ぎには気をつけましょう。

また、腸は脳の次に多くの神経細胞が存在していて、感情にも深くかかわっているため「第二の脳」とも呼ばれています。できれば「よいイメージを持つこと」を朝行うとよいです。また体験による「知覚映像」であっても「想像映像」であっても脳は区別がつかないので、「想像映像」でもいいのです。その他にも、変えることができないこと(過去と他人)でなく、「変えることができること(自分と未来)」にフォーカスを当てるように心がけることもよいようです。

これからの季節は、腸活で免疫力アップで元気にお過ごしください。

コロナ時代のメンタルヘルス

このところの新型コロナウイルス感染状況は少し減少してきているようですが、まだワクチン等が確立できていない中、しばらくwithコロナは続きそうです。最近の企業サポート活動の中で気になってきているのは、従業員のメンタルヘルス不調者が増えつつあることです。皆様の職場の状況はいかがでしょうか。精神保健福祉センターでの4月の相談件数は、4946件で2月~3月の2か月間の3倍近く急増していました。「不安で心がおかしくなりそう」「眠れない」「職場で感染しないか不安」等です。この状況を受けて、厚労省は8月に1万人規模での初のメンタルヘルス全国調査を実施するとなりました。実際、私がサポートさせていただいている従業員の方々もコロナ前からメンタル不調があった方やコロナ後復帰となった方は、不安定な状況になったりします。上司の方も在宅勤務やオンラインでは関わりの難しさを感じていると思いますが、短い時間でもいいので声をかけ続けて頂くことは大切だとは思っています。ただ意外と人に促されないと実施できないものです。また、オンラインのさまざまなツールを効果的に使いわけることや、部下が相談しやすい環境づくりの一つとして、管理職のあいている時間をわかるようにしておくこと、業務内容に関しての理解の確認や共有は丁寧にして頂く等のコミュニケーション環境を整えることも心がけてみてください。これからは従業員自身のセルフケア力もより求められてくると思います。日頃からのストレス対処法もわかっていてもやるきっかけがない、一人ではできない等も結構あります。職場の仲間や外部からのアプローチも入れながら思い出してもらったりきっかけ作りをしながら体制を整えてみて下さい。

自粛で暑さに慣れていない

今年は新型コロナによる「外出自粛」の影響もあり、我々の体が暑さになれる準備があまりできませんでした。さらにマスクを付けた夏を過ごさなければなりませんので、いつも以上に夏バテへの対策は必要です。体がだるい、疲れが取れない、やる気が出ない、食欲がない等症状は人それぞれですが、夏バテは「自律神経の乱れ」から起こります。冷房の工夫をしながら、食事、運動、睡眠を意識して、体に負担をかけすぎないようにしましょう。

今回は、特に食事についてお伝えしたいと思います。

1日3食食べる。よく言われることですが、特に朝ごはんは1日の生活リズムにも重要です。バランス良く「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」を食べる。まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも、こうそ(味噌等の発酵食品)を取りましょう。

特に夏にはビタミンB群やたんぱく質をたくさん食べること。ビタミンB群は豚肉やうなぎ、大豆の水煮や豆腐に納豆、枝豆等を取るのがおすすめです。夏野菜は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。色の濃い野菜(トマト、ナス、きゅうり、ゴーヤ、パプリカ、オクラ、カボチャ、ズッキーニ、トウモロコシ等)を取りましょう。 水分補給は「喉が渇いた」と感じる前にこまめに補給しましょう。1日1.2l(1回にコップ1杯:200ml)が目安です。特に今年はマスクをしていますので、感じにくくなっています。大量の汗をかいた場合には、塩分補給も忘れないようにしましょう。スポーツドリンクや経口補水液を活用することもいいと思います。ただ、スポーツドリンク(500ml)には角砂糖7~9個くらいは入っていますので、糖分の取り過ぎには注意が必要です。冷たいものばかり取ると胃腸が冷えて食欲低下につながってしまいます。温かい料理も取るようにしましょう。

手で書くこと

先日、大学の後輩からはがきが届きました。大学の寮で一緒でしたが、年賀状でのやり取りくらいのお付き合いでした。「コロナで大変ですが、元気にしていますか?ふと昔を思い出して・・・」と手書きの手紙で来ていました。とっても心が温かくなりましたし、嬉しさと懐かしさでいっぱいの気分になりました。 皆さんも手書きの手紙を受け取った時、送り手の気持ちが伝わってきたことってあると思います。

「手で書くこと」は、自分の心を整え偏りがちな思考を解き放してくれます。より深く自分を知ったり、ありのままの自分を受け止めることにもつながり、結果モチベーションが上がってきます。ストレスへの耐性も強まり心身の健康へも影響してきます。また、脳を活性化し、記憶力や理解力を高めたりもしてくれます。特に手書きすることで、情報を長く記憶してくれたり、新たなアイデアを理解する上でも効果的だそうです。最近、マインドフルネスという言葉を耳にしますが、「書くことだけに専念する」ことで、色々考えてから書くのではなく、「とにかく手を動かして書いてみること」です。

手書きの効果に改めて魅力を感じ、早速私も毎日の習慣にし始めていますが、実際行うと書きながら頭の中がクリアになっていくのを実感しています。時間も1~2分からでもいいですし(時間は意外と経ってしまいがちなのでタイマーをかけてされるのをお勧めします)、内容も誰に見せるわけでもないですし、手軽にできます。ポジティブな言葉でも、ネガティブな言葉でも、手で書くことで心の中の考えが整理されます。

なかなか不安なことが多い毎日ですが、自分のセルフケアのために「手で書くこと」をしてみませんか

コロナ後

新型コロナの緊急事態宣言が解除され、どんなに3密の対策をしても避けられない事態も起こる可能性も考えていかないといけません。感染したらどうするはだいぶ浸透してきていると思いますが、発熱や風邪のような症状だけが出ている場合や濃厚接触者になった場合等、色々想定しておく必要があります。

各企業では、万が一感染者等が出た時にはどう動くのか、日頃はどう対応しておくのか等、現場や衛生委員会等でよく相談してルールを決め、従業員一人一人がしっかり理解して行動が継続できるよう準備を進めておきましょう。

日本産業衛生学会の「職域のための新型コロナウィルス感染症対策ガイド」に詳細に書かれていますので、是非こちらを参考にされるのもいいと思います。

心配なのが、差別と鬱積だと思います。報道でも初めの頃は少し差別の声や話が伝わってきていましたが、今では数は本当に少ないです。また、どこにもぶつけられない感情をコントロールすることが難しくなっている面も出てきますので、それを吐き出し受け止めるクッションの役割は社会の中で必要です。

リモートアクセスが普及して今は、人と人のつながりを確保するのにオンラインの活用が助けとなっています。私も4月からオンライン面談を開始していますが、個別面談は思っていたよりスムーズだなと思っています。反面、企業担当者やその関係者複数名でケースへの対応についての相談を受ける時によく感じているのは、皆さん表情がなかったり、一生懸命話されるがゆえにものすごく近くに写っていたり、相槌も何もなく反応されていなかったり・・・。相談を受けている私も威圧感を感じたり、話しにくさを感じたりすることも多いです。慣れていないので仕方がない面もありますが、オンラインの場合も少し距離感は保った方がいいですし、発言していなくても聞いていますよというメッセージは伝えてあげることは大切です。一人一人ができることを積み重ねて、全体として行動変容することも必要です。