改革は改善から

新元号が「令和」となり、新時代がスタートしました。4月から働き方改革もスタートし、皆さまの職場はいかがでしょうか。最近はこれらに関連する研修の依頼もいただきますが、会社側としては、残業時間への対応に苦慮されている現状もあるようです。大手は法律通り準備を進められているようなのですが、中小企業は必ずしも同じようには進められていない面もあります。残業を減らしたいと思っても、厳しい納期や物理的に多い仕事を少ない人員でカバーせざるを得ない現状に、頭を抱えている所も多いように思います。また、従業員の中には、残業が大事な収入の一部になっている方や管理職の意識や理解が十分でない所もあります。

現場を訪問していると、忙しい職場はコミュニケーションが少なくなる傾向があると感じています。忙しいと物理的に心身が疲労するのは当然ですが、その結果一人一人に余裕がなくなり、ちょっとした会話も省かれてしまうのです。結果、こんなはずではなかった、なんでここでミスをするのだと、他人のせいにしたり、悪循環スパイラルが回り始めてしまいます。私は現場の方に、忙しい時こそ、挨拶やひと言の声かけを意識してやってくださいと、繰り返しお伝えしています。

政府が発表した「働き方改革」ですが、私はあえて「働き方改善」と思っています。勿論体制から整えていかないと今までの意識や価値観を変化させることまで進まないと思います。でもそれとともに、各自が簡単でお金がかからなくてできる「小さな改善」からまずは始めてみることが大切だと思っています。例えば、身近な業務についてチェックリスト等を使い振り返ってみることで反省点や改善点等に気づかれる方は多いようです。

これから進んでいく中で、働く方が活き活きとやりがいを持って仕事ができる環境が整うことを願っています。

ほめる

4月は、各職場も年度も変わり新入社員も入って環境がリフレッシュしますね。今どきの新入社員の傾向は、仕事に対しては「人並で十分」と思っている人が約6割、仕事よりもプライベートを優先したいが約8割とありました。横並び意識が強くて、ワークライフバランスを重視しているようです。なんとなくわかる気もします。

私も企業で新人に対して、入社時と半年たってから、1年後と面談をさせて頂いてますが、個人的にはもっと積極的に仕事に挑んでほしいなと思ったりすることもあります。でも、こういった傾向も、見方を変えれば、自己中でなく、周りをみて協調性があるとも取れますし、いい仕事をするためにはオンとオフがしっかりできることも大切なことです。1日の中で一番長くいる職場ですから、決して仕事をおろそかにしようと思っているわけではないと思います。面談の中では、できる限り彼らが今の自分に自信を持って明日からの仕事にも向き合ってもらえるように、ほめるようにしています。難しいスキルですが、「頑張ったこと」「頑張っていること」「頑張ろうとしていること」をできるだけ彼らの日々の職場をイメージしながら言葉をかけるように心がけています。相手をどう見るかで、こちら側の気持ちもだいぶ変わってきます。新人対応には、現場も時間とエネルギーを使われると思いますが、小さなできたことを拾い上げて、声をかけてあげて下さい。せっかく入ってくれた大事な新入社員が離職せず各職場で頑張ってほしいと思っています。

中間管理職を楽にする

先日企業を訪問した際に社員食堂で課長さんと一緒になりました。最初は少しお話をしたりしていましたが、お弁当を食べようとしたら、電話が鳴り、また食べようとしたら電話が鳴り・・・。電話の音に隣にいた私も少しびくっとしましたが、その課長さんはお弁当を食べる前に、電話で立っていかれました。本当にお忙しいのだなとちょっと胸が苦しくなるような感じがしました。こういう光景、そんなに珍しくもないかもしれません。みなさんの職場はいかがでしょうか。またある管理職の方は「1年365日、電話は緊急でかかってくるから、ある意味お休みはない感じだね」と話される方もいました。現場は人が少なく、育成も思うようにいかない中、管理職が判断しないといけない案件も多く、仕方ない状況なのかもしれません。でもこういう余裕のない環境の中で、確実に管理職の心身の健康はダメージを受けていると思います。昔から管理職のメンタル不調もありましたが、今も増えているように個人的には感じています。

このように忙しい管理職は、どのように自分の健康を守っていけばいいのでしょうか。しかも、自分のことだけではなく部下のことも心配しなくてはなりません。毎日フル回転する脳の疲労をできるだけ回復できるようにすることも大切です。

脳はだまされやすい面もあります。気になっていることがあったとしても、あえて離れてみることも必要です。前回も少しお話ししましたが、1日の中で「〇〇ながら」を少しやめてみるものいいと思っています。1つのことだけに意識を向けて集中してやってみることで、脳を少し解放してあげるのもおすすめです。

あと、部下への指示の出し方では、今の若い人の傾向として、指示されたことに関しては一生懸命やるので、管理職はそこを上手に使うのもいいかもしれません。その他、失敗から学んでくれると部下の力を信じで任せてみる等でも、管理職の脳ストレスは少し軽減できるかもしれません。

リセットしなければ

先日、ある企業の役員とお話しした際に、新卒も思うように採用できない中、今いる従業員に負担がかかり過ぎて、何とか人を増やすための策として、機械化したり外国人を採用することも考えていかないといけないと言われていました。これは今やどこの企業でも今後考えていかなければいけない課題です。私は、改めて「今いる従業員を大事にしていくこと」だと思っています。そういう意味では、高齢者、障害者の方へのサポートを厚くしていくことも一つだと思います。障害者雇用は、現場でも少しずつ対応を強化されてきているのを感じますが、高齢者の方は皆さんの企業ではどのような状況でしょうか。定年も65歳までが当たり前になってきていますが、若い人の中には、お年寄りが増えてもやってもらう仕事がない!等と失礼なことをいう人もいるようです。

確かに年齢が上がると体力や気力、筋力等の衰えてくる面があります。また流動性知能と言われる計算力、集中力の低下も多くなります。でも、50歳以降でも伸びる能力は色々あるのです。結晶性知能と言われる知識、知恵、応用力、理解力、経験知、人の気持ちを察する力は伸び、さらに、判断力のピークは60歳以降、語彙力は60歳から70歳が最も高いようです。

これからは企業としても高齢者の能力をどのようにいかしていくのかを考えていくことは必要だと思います。私自身が衰えていく集中力を鍛えるために実践していることですが、アメリカの企業等でも取り入れていますが、マインドフルネスを日常生活に入れるように心がけています。我々は仕事や日常生活の中でつい何かをしながらの「〇〇ながら」をしがちですが、やりすぎると脳が疲労してしまい、ミスや効率ダウンにつながることもあります。マインドフルネスは、「今あることに集中する」ようにします。これを積み重ねてやっていくことで、集中力はもちろん、ストレスが軽減されたり、免疫機能も向上すると言われていておすすめです。

「今いる従業員を大事にする」の一環として、高齢者の能力の活用がさらに進むことを願っています。

平熱ってなに

ある企業の人事担当者と話をしてましたら「平熱」について聞かれました。皆さんはご自身の平熱はご存知ですか。丁度今はインフルエンザ予防接種の時期でもあるので、測られているかもしれませんね。私は子供の頃は36℃代でしたが、最近は35℃も多いです。

体温は通常わきの下で測って、正常値は成人で36~37℃とされてはいます。実際に日本人の健康な男女の平均体温は、36.89℃だったようです。

もちろん生理的・年齢による変動、個人差はあります。大切なのはその人の普段と比べて高いかどうかです。1日の中で体温は1℃も違います。病気かどうかは温度の高低よりも本人の具合いが大事になります。微熱でも病気にかかっているかもしれません。感染症法では37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」と分類しています。また体温は、1日の内で変動しますので、可能であれば、起床時、昼食前、夕方、就寝前の4回体温を測り、時間帯ごとの平熱として覚えておかれると、発熱を正しく判断できます。

体温は、免疫力と関係してきますので、体温維持は大切になります。体温が下がる原因の一つは、筋肉量が減っていることがあげられます。なので傾向としては高齢になると体温は下がってきます。筋肉が減れば代謝も落ち、体温も低下します。体が冷えれば皮膚や筋肉は硬くなり立ち居振る舞いも硬くなります。これは体の外側だけでなく、内側まで硬くなってしまう病気(動脈硬化等)も起こりやすくなります。

筋肉量を増やす生活習慣として、人間の筋肉の70%は下半身にあるので、太ももを鍛える散歩やジョギング、スクワット等は有効です。食事では、蛋白質を中心としたバランスの良い食事、根菜、発酵食品、生姜等を食べたり、暖かい飲み物もよいです。亜鉛、マグネシウム等のミネラルとビタミンを補給したり、入浴の習慣も重要です。

体温測定は身近な体調チェックにもなりますので、一度ご自分の平熱を測ってみて下さい。