足のケア

 先日体力測定のイベントに参加したのですが、足の指の筋力低下を言われてショックでした。最近運動不足とは思っていましたが、想像以上の低下にびっくりしました。

 皆さんは、「片脚立ちで靴下をはけますか?」これは、ロコモチェックの一つですが、当てはまるようですと骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインかもしれません。

 「何もないところでつまずいて転倒、足がもつれて転倒はどうでしょうか?」これは、転倒災害の原因で一番多い項目です。転倒災害は移動中だけでなく、作業中もありますし、風や物や人を避けようとしたり、立ち上がる際にバランスを崩しての転倒も結構あります。

 職場での50歳以上を中心に、転倒による骨折等の労働災害が増えていますし、事業者は労働者の転倒災害防止のための措置を講じなければならないとなっています。

 加齢とともに身体機能が低下し、転倒しやすくなりますので、日頃からの筋力アップの体操や足のケアは大切です。また、女性は、加齢とともに骨折のリスクも著しく増大しますので、骨密度チェックもおすすめです。現役の人でも、たった一度の転倒で寝たきりになる事もあるようです。

 日頃から、足の指でゆっくりじゃんけんをしてみたり、新聞やタオルを足の指でたぐり寄せたり、丸めてみたり、持ち上げたりしてみて下さい。また、椅子に座ってつま先上げや、かかとの上げ下げをしてみましょう。かかとの上げ下げは、ふくらはぎの筋肉を鍛えるので、下半身の血流アップにもなり、動脈硬化や高血圧の予防にもなります。時間がない方や日頃したことがないという方には、入浴の時に足の指を広げて洗ったり、足裏をマッサージすることからやってみてはいかがでしょうか。 転倒予防は勿論、将来の寝たきりになるのを今から予防するためにも足のケアは忘れずに行っていきましょう。