食物繊維は元気の元

 面談をしている中で自覚症状に「下痢・便秘」をよく目にします。面談でお話を伺うと、人間関係や仕事等でストレスを感じていることが多いように思っています。皆様の腸は元気ですか。  

 また、うつ病患者の食物繊維摂取量は健常者と比較して有意に少なかった、逆に食物繊維の消費量が高いとうつ病のリスクは低いという研究結果が出ていました。

 脳と腸は相互に作用していることはよく言われていて、最近は腸を元気にすると脳(心)も元気になると言われています。「腸活」という言葉もよく耳にしますが、実際“腸を元気にしましょう”の方が、従業員の方にも理解して頂ける気がしています。

 腸を元気にするには、食物繊維は大切です。日本人の食物繊維の摂取量は、2016年には1995年の約3分の2に減っていました。さらに、働き盛りの20代~50代は男女とも目標量を下回っているのが現状です。

 昔に比べて今の食事はやわらかいものが好まれて、歯ごたえのある食物繊維は不足しがちになっています。是非、食物繊維が豊富な食品を積極的に取るように心がけましょう。食物繊維は、穀類、野菜類、果物類、いも類、豆類などに含まれています。特に、野菜や果物由来の食物繊維摂取量が多い群では、抑うつ症状が有意に少ないことがわかった研究結果もありました。

 大豆食品は食物繊維が豊富ですが、手軽さからは納豆等は簡単に取り入れやすいです。また、きのこは食物繊維も豊富ですし、エネルギーは低くビタミンB群も豊富なのでたくさん食べたい方にはお勧めです。寒い時期にはお鍋にたっぷりきのこ類を入れて頂くのもいいですね。

 食物繊維で体もこころも元気にお過ごしください。