~支え合いの中で無理をしないために~

春は入社や異動など、環境の変化が多い季節ですね。
気づかないうちに、心も体もゆらぎやすい時期でもあります。
そんな中、最近企業で大切にされているのが「仕事と治療・育児・介護との両立支援」です。
たとえば不妊治療は、日本では夫婦の約4〜5組に1組が経験しているとも言われており、決して特別なことではありません。実際に、厚労省の最新の調査では、検査や治療を受けたことがある夫婦は22.7%とされており、その割合は年々高まっています。
一方で、仕事との両立ができなかった(できない)と感じている方が約4人に1人以上いるという結果も出ています。通院の多さや体調の変化、気持ちの負担などから、仕事との両立に悩む方も少なくありません。
また企業側も、十分に対応できているとは言えない状況で、不妊治療を行う従業員への支援制度がある企業は約4分の1にとどまり、多くの職場で「どう関わればよいか悩む」という声もあります。
こうしたことは、不妊治療に限らず、育児や介護にも共通しています。「特別な誰かの話」ではなく、「自分にも起こりうること」として、少しだけ想像してみることが大切かもしれません。
職場でできることとしては、まず必要以上に詮索しないこと、急なお休みや早退があったときに「お互いさま」と自然に支え合えることです。「何かあったら遠慮なく言ってくださいね」そんな一言が、安心して働ける空気をつくります。
上司の方であれば、日ごろから相談しやすい雰囲気をつくることに加えて、業務の見える化やチームでの分担、時間単位の休暇や時差出勤など、柔軟な働き方を整えておくことも大切です。こうした環境づくりは、離職防止や人材確保にもつながると言われています。
一方で、支援を受ける立場の方も、無理のない範囲で状況を共有し、周囲のサポートに「ありがとう」を伝えることが、よりよい関係づくりにつながります。ちょっとしたコミュニケーションが、安心して働き続ける力になります。そして、もし自分自身が何かを抱えた時には、ひとりで抱え込まず、周囲や制度に頼ることも大切です。
誰もが安心して働ける職場は、日々の小さな思いやりの積み重ねから生まれます。 この春、ほんの少しだけ、まわりに目を向けてみませんか。








