1年の振り返りと、前向きな心を育むリフレーミング

12月は気ぜわしい時期ですが、1年を振り返りつつ、来年への希望や目標を考えることが多いのではないでしょうか。

多くの方が直面するのが「人間関係」と「自己評価」に関する悩みだと言います。私達は時に、できないことや欠けている部分に目を向けがちで、不安や焦りを感じることがあります。

この視点を少し変えるだけで、心が軽くなり、前向きなエネルギーを取り戻すことができます。この考え方の転換を「リフレーミング」と呼びます。例えば、「失敗した」と感じる出来事も「学びの機会だった」と捉え直すことで前向きになれます。心理学では、ストレスを軽減したり問題解決につながる技法として知られています。管理職はこの技法をポジティブなフィードバックの一つとしても活用できます。

多くの研究でリフレーミングには心理的な健康や職場での生産性向上や、チームのコミュニケーションを改善し、課題解決能力を向上させると言われています。

忙しい日々の中でも実践できるリフレーミングの方法として、3つご紹介します。

①       「ありがとう日記」をつける

1日の終わりに、感謝できることを3つ書き出してみましょう。小さなことでも構いません。「同僚が挨拶してくれた」「仕事が予定通り進んだ」など、日常の中で見過ごしがちな感謝の種を見つけてみてください。

②       「できたこと」に目を向ける

1日を振り返るとき、「できなかったこと」ではなく「できたこと」を書き出してみましょう。たとえ小さな成功でも、それを意識することで自己肯定感が高まります。

③       視点を変える質問をする

困難に直面したとき、「これから何が学べるだろう?」「この経験が未来にどう役立つだろう?」と自分に問いかけてみましょう。ネガティブな出来事も、自分の成長の糧として捉えることができます。

今年1年、たくさんの努力を重ねてきた自分自身をどうぞ労ってください。欠けている部分ではなく、「今ここにある」ものに目を向け、感謝の気持ちを大切にしましょう。そうすることで、明るい気持ちで新しい年を迎える準備ができると思います。