ある企業の人事担当者と話をしてましたら「平熱」について聞かれました。皆さんはご自身の平熱はご存知ですか。丁度今はインフルエンザ予防接種の時期でもあるので、測られているかもしれませんね。私は子供の頃は36℃代でしたが、最近は35℃も多いです。 体温は通常わきの下で測って、正常値は成人で36~37℃とされてはいます。実際に日本人の健康な男女の平均体温は、36.89℃だったようです。
もちろん生理的・年齢による変動、個人差はあります。大切なのはその人の普段と比べて高いかどうかです。1日の中で体温は1℃も違います。病気かどうかは温度の高低よりも本人の具合いが大事になります。微熱でも病気にかかっているかもしれません。感染症法では37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」と分類しています。また体温は、1日の内で変動しますので、可能であれば、起床時、昼食前、夕方、就寝前の4回体温を測り、時間帯ごとの平熱として覚えておかれると、発熱を正しく判断できます。
体温は、免疫力と関係してきますので、体温維持は大切になります。体温が下がる原因の一つは、筋肉量が減っていることがあげられます。なので傾向としては高齢になると体温は下がってきます。筋肉が減れば代謝も落ち、体温も低下します。体が冷えれば皮膚や筋肉は硬くなり立ち居振る舞いも硬くなります。これは体の外側だけでなく、内側まで硬くなってしまう病気(動脈硬化等)も起こりやすくなります。
筋肉量を増やす生活習慣として、人間の筋肉の70%は下半身にあるので、太ももを鍛える散歩やジョギング、スクワット等は有効です。食事では、蛋白質を中心としたバランスの良い食事、根菜、発酵食品、生姜等を食べたり、暖かい飲み物もよいです。亜鉛、マグネシウム等のミネラルとビタミンを補給したり、入浴の習慣も重要です。 体温測定は身近な体調チェックにもなりますので、一度ご自分の平熱を測ってみて下さい。