歩いて病気予防

 1日どのくらい歩いていますか?どのような歩き方をしていますか?

 歩くことは健康にいいとわかっていても具体的に歩き方を意識している方は少ないのではないでしょうか。手軽な運動ですが、歩数は意識して、歩き方を少し工夫するだけで色々効果もアップします。

 中之条研究の研究結果では、メタボリックシンドローム予防には、1日10000歩/早歩き30分、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常)の予防には、1日8000歩/早歩き20分、骨粗しょう症、動脈硬化、がんの予防には、1日7000歩/早歩き15分、うつ病予防には、1日4000歩/早歩き5分と示されています。人により歩く速度は違いますが、目安は10分で1000歩になります。

 歩き方としては、少し汗ばむくらいの早歩きを入れてみます。全体的に早く歩くのでもいいですが、早く歩いた後、ゆっくり歩くを交互に入れる歩き方もおすすめです。

 歩く時には、背筋を伸ばした姿勢や少し大股で腕もできるだけ大きく振ってみましょう。そして歩いている時は、歩くことや周りの景色を楽しむようにしましょう。「今、ここで」の状況に集中してあげることで脳の疲労回復にもつながります。

 さらに歩く際の工夫として、できるだけ自然の中を歩くことはおすすめです。実際に週に1回以上の定期的なウォーキングやジョギングは、ジム等でのエクササイズに比べてメンタルヘルスのリスクが半減した実験もあるようです。これからの季節は是非自然に触れながら歩くことをすると気持ちもすっきりしますし、心も元気になります。海も川も山もそれぞれに気持ちがよいですが、水辺だとより効果は高まると言われています。

 天候が悪い時には、室内ウォーキング(その場足ふみ)も取り入れてみましょう。

 誰にでも手軽にできる歩くことを習慣化していきましょう。