睡眠の最新研究

 先日の面談でいつもは疲れた表情でネガティブワードが多い方が、笑顔で元気な様子に「何かあったの?」と聞くと、「最近残業が少なくなり、帰ってからの時間が充実して、寝る時間も取れてるんです!」と話されていました。  睡眠が取れるようになるとほとんどの方が体調がよくなります。

 睡眠と心身の健康との関係は前から言われていますが、企業のパフォーマンスにも影響することが上場企業を対象にした調査で明らかなようです。睡眠時間や質がよいほど、企業の利益率が高まるそうで、残業時間の調整や適切な人材マネジメントを行っていると睡眠時間が長くなり、睡眠の質にも差ができて働き方に影響があるとありました。また、職場でできることとして例えば、自販機の内容を工夫したり、照明等の環境を整えること等も挙げられていました。

 面談している中で、睡眠の質については、本人もあまり気にしてない方が多い気がします。寝酒やカフェインを飲んでいたり、遅い夕食だったり、遅番の後の自宅での過ごし方等、生活習慣に改善が必要なケースもあります。

 よい睡眠を取るための工夫には、個人が正しい情報を知って、まずは自分の状況を把握して、できることから改善していくための支援も必要です。昼間の眠気や休日の睡眠状況はどうか?等からも自分の適切な睡眠の量の目安もわかります。寝つきが悪くて横になっているのも辛い場合は、我慢せず思い切って起きてしまうことをお伝えすることもあります。軽くストレッチをしたり、深呼吸を何回かするだけでもいいです。色々考えてしまって寝付けない人は、それを無理に打ち消そうとせず、「それくらい自分は気になっているんだね。」と自分を受け入れてみることもおすすめしています。

 ご自身の睡眠とともに、職場でできる睡眠対策も見直してみましょう。