先月はあちこちで雪が降り、職場でもインフルエンザの報告が例年よりあったような気がしています。これだけ寒いと体調管理が難しいですね。いつもなら1日くらい暖かくして食事と睡眠で治っていたのですが、今回は頑固な咳でした。日頃舌をベーっと出す体操をやっているのですが、その時の舌は黄色っぽくなっていました。漢方では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す鏡と考えられています。舌にはツボや気の通りの道がたくさんあって、内臓や体の内部の状態が舌に現れるそうです。 皆さんは、ご自分の舌を観察されたことはありますか?女性も毎日肌の調子は見ても、なかなか舌までは見ていない方も多いかもしれませんね。 |
一般的に舌を観察するには、朝がおすすめと言われます。理由は、朝は一番舌の状態が自然で、その時の体調が現れているからだそうです。そして、べーっと舌を出したら色や厚みや舌の裏側をチェックしてみて下さい。例えば黄色っぽかったりすれば胃腸が弱っていたり、抵抗力が落ちている可能性があります。健康な人の舌は、全体が薄桃色で、薄く白い苔状のものが付いています。5~6歳くらいまでの元気なお子さんの舌は、理想的と言われていますので、身近にいる方はよく観察して参考にしてみて下さい。色はわかりやすいですが、薬を飲んでいたり体質等の影響もありますので、気になった時は自己判断せず、早めに病院を受診するようにして下さい。
舌は筋肉のかたまりなので、動かすとたくさんあるツボも刺激できます。小顔だけでなく、正しい鼻呼吸になったり、脳の活性化や、唾液が出て消化が良くなったり、活舌もよくなる等が期待できます。歯ぐきにそってぐるぐると回してみたり、ベーっと出して右に左に動かしたり、舌の体操だけでなく、話したり歌ったりするのも効果的です。毎朝数秒ご自分の舌を観察して、その日の体調チェックをおすすめします。