におい

皆さんは、自分の家のにおいは気にならないのに、人の家のにおいは気になったことはありませんか?このましい「匂い」だといいのですが、不快な「臭い」はつらいものです。

衛生管理者試験でも問われることですが、同じにおいを長く嗅いでいると慣れてきてしまい、感じ方が弱くなってくるのです。それゆえ有害物質の場合は十分な注意が必要ですが。自分のにおいは自分に危険をもたらすことがないので、反応はしないようになっているそうです。さらに嗅覚は、脳に近いせいか、記憶と強く結びついている部分もあり、特にネガティブなものはずっと記憶に残ってしまうようです。

女性は男性よりもそれが敏感にできているみたいです。においのクレームが圧倒的女性に多いのもこれだからですね。

においの原因は、体臭(汗、不潔、わきが、加齢臭、口臭、疲労臭等)や人工的なもの(香水、たばこ、柔軟剤等)などさまざまです。人は誰でも皮膚からガスを出しているのですが、それが体のにおいと関係しているようです。経路は3つほどあり、血液中を流れている成分が揮発して出てくるもの、皮膚の内部の汗腺や脂腺から生じるもの、皮膚の表面から出るものに分けられます。

対策は原因によって違う面もありますが、肥満や肝機能などの改善や、汗はこまめに拭いて入浴時は体をよく洗って清潔にすること(ただし、あまり強くこすりすぎないこと)、アルコールはほどほどに、食物繊維もしっかりとること、過労やストレスはコントロールするなど、生活習慣の見直しも大切です。

そして、においは人によって感じ方は色々であること、自分では気づきにくくデリケートな内容だけに、個人が気を配る気づかいとともに、職場でも環境づくりの大事な要因として取り組んでいく必要もあると思います。1日で一番長くいる職場は、是非「臭い」のない環境であってほしいものです。お客様に対しては勿論ですが、社内の身だしなみの一つとして、自分のスメルマネジメントを意識してみてください。