「上手な間食」

皆さんは、仕事をしている間で間食はされますか?食事と食事の間隔は4~5時間位が理想的ですが、実際はかなり空いてしまうことが多いですよね。 ある食品メーカーの調査によると、働く方の8割が午後に小腹がすくと答えていて、さらに働き方改革を意識している方ほど、毎日間食をしている割合が多いようです。間食をする方の平均時間としては16時17分で、おやつは15時頃より1時間ちょっと遅い時間になっています。

間食はいけないものと思われがちですが、血糖値等の関係でも食べるタイミング等を考えて利用しましょう。例えば「夕食後に羊羹を食べる」と「夕食前に羊羹を食べる」を比べた所、「夕食前」の方が血糖値の上昇を抑えられるのです。「夕食後の羊羹」は血糖値が高くなるのは勿論のこと、就寝中もずっと高値を維持しますので、控えた方がいいでしょう。どうしても食べなければならない時、小腹がすいた時は、羊羹を推奨しているわけではなく、できるだけ野菜スープ等の消化のよいものにしましょう。

一番良いのは3食を十分摂るということですが、どうしてもそれができない時があります。朝食抜きや簡単にしか食べていない場合の“午前中の間食”であれば、タンパク質をとるのがいいです。手軽なプロテインバーやゆで卵、アーモンドやクルミなどのナッツ類や乳製品等を口にしましょう。残業等が予想され、遅い夕食になりそうな時の“夕方の間食”は、16時から17時あたりにおにぎりやサンドイッチ等を食べると良いでしょう。その場合は、帰ってからのごはんなどの主食は取らない方がいいです。

こうやって、タイミングと内容の工夫次第で間食はしないではなくて、賢く活用しましょう。

健康のために歯のケアについてはよく言われ、実践している方も多くなってきました。平成28年歯科疾患実態調査でも、80歳で20本以上歯が残っている人の割合は、51.2%で過去最高、平成23年の40.2%から増加しています。では、「舌」の健康維持はやっていらっしゃいますか?ほとんどの方が関心がなく存在感のない舌ですが、「呼吸する」「食べる」「話す」という生きるために欠かせないとても大切な役割があります。

舌の重さは約200グラムで、りんご1個分位あります。意外に重さがあるなとびっくりしました。そして、舌は筋肉でできていますので、しっかり「舌トレ」をしないと「落ちベロ」になってしまいます。

皆さんの舌の筋力をチェックしてみましょう。口を閉じたとき、舌はどの位置にありますか?確認してみてください。舌が上あごについていれば正しい舌のポジションになります。

この大事な舌をしっかりトレーニングしてあげましょう。「あー」「いー」「うー」「ベー」と発声するように口を大きく動かす動きを繰り返す「あいうべ体操」と歯ブラシで優しく舌を刺激する「ベロタッチ」の二つの方法はおすすめです。私も毎日やっていますが、どちらもとても簡単にできます。「あいうべ体操」は、免疫力アップ、呼吸の病気、心の病気、お腹の病気等に効果があります。

私が舌について関心を持ったのは、震災の避難所で口の中が乾燥して感染症になった方に舌を刺激することで唾液が出て感染症が減ったという話しを聞いてからです。簡単なことが予防に効果があると分かったことから舌のトレーニングを始めています。

におい

皆さんは、自分の家のにおいは気にならないのに、人の家のにおいは気になったことはありませんか?このましい「匂い」だといいのですが、不快な「臭い」はつらいものです。 衛生管理者試験でも問われることですが、同じにおいを長く嗅いでいると慣れてきてしまい、感じ方が弱くなってくるのです。それゆえ有害物質の場合は十分な注意が必要ですが。自分のにおいは自分に危険をもたらすことがないので、反応はしないようになっているそうです。さらに嗅覚は、脳に近いせいか、記憶と強く結びついている部分もあり、特にネガティブなものはずっと記憶に残ってしまうようです。

女性は男性よりもそれが敏感にできているみたいです。においのクレームが圧倒的女性に多いのもこれだからですね。

においの原因は、体臭(汗、不潔、わきが、加齢臭、口臭、疲労臭等)や人工的なもの(香水、たばこ、柔軟剤等)などさまざまです。人は誰でも皮膚からガスを出しているのですが、それが体のにおいと関係しているようです。経路は3つほどあり、血液中を流れている成分が揮発して出てくるもの、皮膚の内部の汗腺や脂腺から生じるもの、皮膚の表面から出るものに分けられます。

対策は原因によって違う面もありますが、肥満や肝機能などの改善や、汗はこまめに拭いて入浴時は体をよく洗って清潔にすること(ただし、あまり強くこすりすぎないこと)、アルコールはほどほどに、食物繊維もしっかりとること、過労やストレスはコントロールするなど、生活習慣の見直しも大切です。

そして、においは人によって感じ方は色々であること、自分では気づきにくくデリケートな内容だけに、個人が気を配る気づかいとともに、職場でも環境づくりの大事な要因として取り組んでいく必要もあると思います。1日で一番長くいる職場は、是非「臭い」のない環境であってほしいものです。お客様に対しては勿論ですが、社内の身だしなみの一つとして、自分のスメルマネジメントを意識してみてください。

人生100年時代をどう働くか

皆さんは、いくつまで働きたいと考えていらっしゃいますか?

先日日本抗加齢医学会に参加してきました。今回は、百寿に関することやAI等ロボットと我々はどう共存していくか等、興味深いテーマがたくさんありました。 百歳以上の方の総数は、2019年現在47,788人だそうですが、その百寿の方を調べた結果、ほとんどの方が一つ以上の慢性疾患にかかっているか、既往がある、高血圧と白内障、骨折(特に女性)の頻度が高く、糖尿病にかかっている方が少ない、日常生活機能(ADL)が自立している方は全体の約2割とありました。つまりは、血管のダメージが少ないことや、自分の事ができることは大事な要因だと思います。寿命が延びればそれだけ働ける期間も長くなる方が増える可能性はあり、今や定年65歳が75歳!?もそう遠いことではないかもしれません。

そういう意味では、それぞれの方の生活パターンの中で、加齢変化は受け入れながら、生活習慣を整えていく自己管理は、これからもますます必要なことになると思います。また、企業側も今までのことをただ延長するだけではなく、どのように雇用していくのか等、考えていかなければいけないと思います。人生100年時代に向けて、経済的なことの不安等もありますが、何人かの75歳を超えた方の転職の話を伺い、心強く感じた次第です。

あと、認知症に関しての治療薬は当分出てこないようですので、予防をいかにしておくかも今からやっておかないといけないことではあります。一般的に好奇心を忘れず、社会との関わりを意識して過ごしていくことは大切ですね。

健診結果の活用を!

春に健診を実施している所も多いですが、皆さんの所の受診率はいかがでしょうか。国民健康・栄養調査(H26)では、過去1年間の未受診者の割合は、男性 27.8%、女性 37.1%であり、年齢階級別にみると、男性では 70 歳以上で最も高く、女性では 30 歳代で最も高いとありました。また、健診の受診状況別に生活習慣等の状況(たばこ、運動、体型、血圧)を比較すると、女性の肥満者の割合は未受診者で有意に高く、また男女ともに現在習慣的に喫煙している者の割合、運動習慣がない者の割合、血圧の平均値は未受診者で有意に高いとのことでした。

受診率100%がまず第一優先ですが、受けただけで安心していませんか。要精密と判定が出ていても受診にむずびついていない方や健診結果をほとんど見ていなかったり、過去の結果もどこに行ったがわからない等、結果を活用している方は少ないように思います。 健診結果は、経年的変化を見たり、全体を眺めてどのあたりに印が入っているか、よかった時はなんでよかったのか、悪かった時は何が原因だったのか等、自分の1年間を振り返ってみることが大切です。仕事では、このように目標を立て進めて行く事は当たり前にやっているのに、健康となると軽視しがちです。あと最近の若い方はアプリを使って日々の健康状況を把握している人もいます。とてもいいことだと思いますが、それもやっている事だけに満足していて、より健康になるためにという意識はあまり持っていないように感じています。人によって状況が違う中で、自分だけで行うには少し億劫なこの作業を医療職がいれば活用して一緒にやってみてください。今までの生活習慣を変えることは、ある意味とても難しいことでもあります。でも、その人にとってできることを少しずつでも積み上げていければ必ず結果はついてきてくれます。

熱中症対策は今から!

大型連休も終わり、お仕事もいつものペースに戻られたでしょうか。 5月に入り、結構夏日に近い温度になっている日もあります。熱中症による救急搬送数では、2017年は5万2千984人だったのが、2018年は1.8倍の9万5千137人でした。死亡者は160人と過去最高だったようです。「熱中症は、100%防げる病気」と救命救急センターの医師は言っています。皆様の職場でも毎年何らかの対策はとっていらっしゃると思います。

予防的には、梅雨入り前から発生していますので、今から暑さに体を慣らし、汗をかく機会を増やして、体づくりをしていくことです。

企業訪問で職場を巡回していると、工場内は温度や湿度の環境はわかりやすく対策もできている所が多いですが、意外にオフィス内の温度上昇を感じることがあります。パソコンなどの熱やエアコンの温度設定が28度にしている所も多く、かなり上がっています。職場で熱中症の意識を持ってもらい、時々温度計をチェックする習慣や、扇風機等の活用も必要だと思います。

飲んだ時とその翌日にはいつも以上に水分の補給をしないといけません。また、入浴時には約800ml、睡眠中は約500mlも水分が失われると言いますので、しっかり補給をしないといけません。十分な睡眠や朝食を抜かないのは勿論、汗をかいた時の塩分補給は必要です。また、高血圧や血糖値が高い方、肥満の方等は、特に気を付ける必要があります。熱中症を軽く考えがちになっている方もいますので、従業員同士、管理職含め早めの声かけや教育等が必要です。

熱中症は、治療もかなり進んできているようですが、中には命や後遺症が残るケースもありますので、ならないように予防していきましょう。

改革は改善から

新元号が「令和」となり、新時代がスタートしました。4月から働き方改革もスタートし、皆さまの職場はいかがでしょうか。最近はこれらに関連する研修の依頼もいただきますが、会社側としては、残業時間への対応に苦慮されている現状もあるようです。大手は法律通り準備を進められているようなのですが、中小企業は必ずしも同じようには進められていない面もあります。残業を減らしたいと思っても、厳しい納期や物理的に多い仕事を少ない人員でカバーせざるを得ない現状に、頭を抱えている所も多いように思います。また、従業員の中には、残業が大事な収入の一部になっている方や管理職の意識や理解が十分でない所もあります。

現場を訪問していると、忙しい職場はコミュニケーションが少なくなる傾向があると感じています。忙しいと物理的に心身が疲労するのは当然ですが、その結果一人一人に余裕がなくなり、ちょっとした会話も省かれてしまうのです。結果、こんなはずではなかった、なんでここでミスをするのだと、他人のせいにしたり、悪循環スパイラルが回り始めてしまいます。私は現場の方に、忙しい時こそ、挨拶やひと言の声かけを意識してやってくださいと、繰り返しお伝えしています。

政府が発表した「働き方改革」ですが、私はあえて「働き方改善」と思っています。勿論体制から整えていかないと今までの意識や価値観を変化させることまで進まないと思います。でもそれとともに、各自が簡単でお金がかからなくてできる「小さな改善」からまずは始めてみることが大切だと思っています。例えば、身近な業務についてチェックリスト等を使い振り返ってみることで反省点や改善点等に気づかれる方は多いようです。

これから進んでいく中で、働く方が活き活きとやりがいを持って仕事ができる環境が整うことを願っています。

ほめる

4月は、各職場も年度も変わり新入社員も入って環境がリフレッシュしますね。今どきの新入社員の傾向は、仕事に対しては「人並で十分」と思っている人が約6割、仕事よりもプライベートを優先したいが約8割とありました。横並び意識が強くて、ワークライフバランスを重視しているようです。なんとなくわかる気もします。

私も企業で新人に対して、入社時と半年たってから、1年後と面談をさせて頂いてますが、個人的にはもっと積極的に仕事に挑んでほしいなと思ったりすることもあります。でも、こういった傾向も、見方を変えれば、自己中でなく、周りをみて協調性があるとも取れますし、いい仕事をするためにはオンとオフがしっかりできることも大切なことです。1日の中で一番長くいる職場ですから、決して仕事をおろそかにしようと思っているわけではないと思います。面談の中では、できる限り彼らが今の自分に自信を持って明日からの仕事にも向き合ってもらえるように、ほめるようにしています。難しいスキルですが、「頑張ったこと」「頑張っていること」「頑張ろうとしていること」をできるだけ彼らの日々の職場をイメージしながら言葉をかけるように心がけています。相手をどう見るかで、こちら側の気持ちもだいぶ変わってきます。新人対応には、現場も時間とエネルギーを使われると思いますが、小さなできたことを拾い上げて、声をかけてあげて下さい。せっかく入ってくれた大事な新入社員が離職せず各職場で頑張ってほしいと思っています。 tOwnPropertyS

中間管理職を楽にする

先日企業を訪問した際に社員食堂で課長さんと一緒になりました。最初は少しお話をしたりしていましたが、お弁当を食べようとしたら、電話が鳴り、また食べようとしたら電話が鳴り・・・。電話の音に隣にいた私も少しびくっとしましたが、その課長さんはお弁当を食べる前に、電話で立っていかれました。本当にお忙しいのだなとちょっと胸が苦しくなるような感じがしました。こういう光景、そんなに珍しくもないかもしれません。みなさんの職場はいかがでしょうか。またある管理職の方は「1年365日、電話は緊急でかかってくるから、ある意味お休みはない感じだね」と話される方もいました。現場は人が少なく、育成も思うようにいかない中、管理職が判断しないといけない案件も多く、仕方ない状況なのかもしれません。でもこういう余裕のない環境の中で、確実に管理職の心身の健康はダメージを受けていると思います。昔から管理職のメンタル不調もありましたが、今も増えているように個人的には感じています。

このように忙しい管理職は、どのように自分の健康を守っていけばいいのでしょうか。しかも、自分のことだけではなく部下のことも心配しなくてはなりません。毎日フル回転する脳の疲労をできるだけ回復できるようにすることも大切です。

脳はだまされやすい面もあります。気になっていることがあったとしても、あえて離れてみることも必要です。前回も少しお話ししましたが、1日の中で「〇〇ながら」を少しやめてみるものいいと思っています。1つのことだけに意識を向けて集中してやってみることで、脳を少し解放してあげるのもおすすめです。

あと、部下への指示の出し方では、今の若い人の傾向として、指示されたことに関しては一生懸命やるので、管理職はそこを上手に使うのもいいかもしれません。その他、失敗から学んでくれると部下の力を信じで任せてみる等でも、管理職の脳ストレスは少し軽減できるかもしれません。

リセットしなければ

先日、ある企業の役員とお話しした際に、新卒も思うように採用できない中、今いる従業員に負担がかかり過ぎて、何とか人を増やすための策として、機械化したり外国人を採用することも考えていかないといけないと言われていました。これは今やどこの企業でも今後考えていかなければいけない課題です。私は、改めて「今いる従業員を大事にしていくこと」だと思っています。そういう意味では、高齢者、障害者の方へのサポートを厚くしていくことも一つだと思います。障害者雇用は、現場でも少しずつ対応を強化されてきているのを感じますが、高齢者の方は皆さんの企業ではどのような状況でしょうか。定年も65歳までが当たり前になってきていますが、若い人の中には、お年寄りが増えてもやってもらう仕事がない!等と失礼なことをいう人もいるようです。

確かに年齢が上がると体力や気力、筋力等の衰えてくる面があります。また流動性知能と言われる計算力、集中力の低下も多くなります。でも、50歳以降でも伸びる能力は色々あるのです。結晶性知能と言われる知識、知恵、応用力、理解力、経験知、人の気持ちを察する力は伸び、さらに、判断力のピークは60歳以降、語彙力は60歳から70歳が最も高いようです。

これからは企業としても高齢者の能力をどのようにいかしていくのかを考えていくことは必要だと思います。私自身が衰えていく集中力を鍛えるために実践していることですが、アメリカの企業等でも取り入れていますが、マインドフルネスを日常生活に入れるように心がけています。我々は仕事や日常生活の中でつい何かをしながらの「〇〇ながら」をしがちですが、やりすぎると脳が疲労してしまい、ミスや効率ダウンにつながることもあります。マインドフルネスは、「今あることに集中する」ようにします。これを積み重ねてやっていくことで、集中力はもちろん、ストレスが軽減されたり、免疫機能も向上すると言われていておすすめです。

「今いる従業員を大事にする」の一環として、高齢者の能力の活用がさらに進むことを願っています。