新人への伝え方(さらに細かく言う)

4月に入り、どの企業も新入社員を迎え、新しい風に職場内もいい刺激がおこっていらっしゃることでしょう。 私がサポートさせていただいている企業でも新人さんが入社しました。毎年研修や個別の面談を継続的にやらせていただいてます。ここ数年で感じるのは、健診結果の「所見あり」だけでなく、子供の頃から朝食は食べていない、夜型が定着している、大卒ではお酒をかなり飲む習慣がある新人が多いということ。彼らのこれからの生活習慣が心配になります。

会社のルール等も教育されると思いますが、新人にはより具体的な内容をさらにかみ砕いて伝えることが鉄則です。例えば「何かあったら抱えず相談すること」とアナウンスしても、新人からすると誰にどのようにするのか、なんと言って相談すればいいのか、どのタイミングで言うのか等迷います。先輩や上司からみればこれくらいできるだろう、わかるだろうと思いますが、新人には通じないと思った方がいいです。これくらいと思うことをさらに細かく具体的に言ってあげることが肝心です。

細かく言うと、うるさい、くどい先輩って思われると考えがちですが、新人とのコミュニケーションの機会と思って下さい。新人もその方が早く職場に慣れてくれると思います。職場全体で新人を育てていこうという雰囲気作りも大切です。

日本生産性本部によりますと、入社半年後の新人の意識調査の結果は、「条件のよい会社があればさっさと移るほうが得である」(54.6%)は過去最高、「残業が少なく、平日でも自分の時間を持って、趣味などに時間が使える職場が良い」(86.3%)は過去最高、「子供が生まれたときには、育休を取得したい」(84.1%)は過去最高、「自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある」(37.8%)は過去最低、「会社の親睦行事への参加」(61.5%)で過去最低と公表されていました。個人的には社会人としての意識にかけるな、甘いな~と思うところもありますが、これが現実です。新人の気質についてぼやいても仕方ないですし、マクロ的に見て若い人が減っているということを受け入れないとなりません。新人定着と成長のために、暖かい目で見守りながら頑張りましょう!