質問項目の内容 ストレスチェック(第5回)

質問項目の内容

2つの点でストレスチェックの質問の内容について指摘したいと思います。

まず1つ目ですが、健康診断の問診とストレスチェックの質問項目との関係です。健康診断における問診がストレスチェックの質問項目と類似する場合、答えが類推できる可能性があります。つまり、以前述べましたがここでも企業側が知ろうと思えば、出来なくはないのです。(健康診断は、企業が知ろうと思えば知り得ます)

2点目ですが、ストレスチェックの項目がどのようにデザインされていてその弱点について知ることが重要だという点です。
ストレスチェックには「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」の3領域を含むことが必須とされます。中でも、労働者自身のストレスへの気づきを促すことに一番関係ある項目は「心身のストレス反応」です。

厚生労働省が一般に推奨する57質問のストレスチェックの「心身のストレス反応」では活気3、イライラ感3、疲労感3、不安感3、抑うつ感6、身体愁訴11の計29問の質問をします。一方で簡易型で質問数が少ない23問のものですと、同じく「心身のストレス反応」は疲労感3、不安感3、抑うつ感3、身体愁訴は睡眠と食欲の2つの計11問の質問数へと変わります。
ストレスがかかったときに睡眠と食事に影響がでる傾向が高いですが、睡眠と食事が不調だからといって、必ずしもストレスが関連しているとは限りません。しかし、ストレスチェックでは得点での評価のため画一的なので、睡眠と食の不調があるとストレスが高いと判定する割合が高くなり、テストのデザイン上このようにストレス以外の要因でストレスが高いという出る可能性があると理解したほうが良いでしょう。

このように企業にとって費用と時間の点で有利な簡易型ストレスチェックの23質問にすると、睡眠と食事の不調が、非常に影響を及ぼすということを知っておく必要があります。健康診断の状況やストレスチェックの結果を鑑みて保健師、または医師に相談されると良いと言えます。