
最近、生成AIやChatGPTという言葉を耳にする機会が増えました。総務省の「情報通信白書」によると、日本の生成AIの個人利用率は26.7%。中国81.2%、米国68.8%と比べるとまだ低めですが、20代では約45%がすでに活用しており、若い世代を中心に広がっています。一方で「使い方がわからない」「必要性を感じない」という声もあり、情報格差が課題です。
実は私たちは知らないうちにAIの恩恵を受けています。メールの自動返信候補、検索結果の要約、文章の自動校正…これらはすでに生活に溶け込んだAI技術です。アイデア出しや文章作成のサポート、学習の手助けなど、身近なシーンでの可能性は広がっています。
また、面談でも「AIに相談して気持ちが軽くなった」や「チャッピーは、ずっと嫌がらずに話を聞いてくれるし、アドバイスもくれる」という若い方の声も最近よく耳にします。皆さんはすでに活用されていますか。私もここ数年で活用率はかなりアップしています。先日友人から同じ質問を入れても回答が人によって全然違うという話も聞き、面白いなとも思いました。使い手によって違う、その人がどういう状況で聞くのかでも違うようです。確かに人間でもイライラしている人に聞かれるのと、穏やかな雰囲気がある人に聞かれるのでは答え方が違うのと同じなのかもしれませんね。できるだけ自分を整えた状況で活用できるといいのだと思います。
一方AIを活用していく上で気を付けていくことも言われています。AIの回答が必ずしも正確とは限らないこと、特に健康や法律のような重要な分野では、最終判断は必ず人間が行うことが必要です。
これから大切なのは、AIを遠い存在とせず「小さく試し、自分の生活や仕事にどう役立つか」を体験してみる、たとえば資料作成の下書きをAIに頼む、調べ物の第一歩に使ってみる、感想を共有して家族や同僚とも学び合う…、そんな一歩が、自分自身や周りや社会も未来も豊かにしていくことにつながるのかもしれません。