
2月に入り花粉症が気になってきている方もいるのではないでしょうか。一度花粉症を発症すると自然に改善する確率は10年間で2割以下だそうです。学会の10年おきの調査では、花粉症患者は10年で2倍に増えたとありました。また、花粉症のくしゃみや鼻水、鼻つまり等の症状は夜間から早朝に悪化しやすいので、睡眠不足や日中の眠気や集中力低下につながりやすくなります。
早い段階からの薬(漢方薬も)や舌下免疫療法等の治療をしている方もいらっしゃると思いますが、できるだけ花粉を体内に入れない工夫やセルフケアは大切です。花粉症情報には注意をして飛散が多いときはできるだけ外出を控える、外出時にはマスクやメガネを使ったり、表面がけばだった衣服は避けたり、帰宅時は衣服や髪についた花粉をよく払ってから入る、洗顔やうがい、鼻をかむなどもおすすめです。
また、体の内側から体質改善していくためには、食べるものも重要です。消化力を上げ、免疫を安定化してくれる発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬け、甘酒等)や根菜類(大根、人参、ゴボウ、カボチャ等)、雑穀(玄米、もち麦等)、豆類(黒豆、小豆等)、温かい飲み物(生姜湯、ほうじ茶、黒豆茶)があります。
粘膜を強化し、花粉の侵入を防いでくれる白い食材(大根、長芋、レンコン、白ごま等
)、ナッツ類(クルミ、アーモンド)、喉の炎症を鎮めるはちみつ、喉の粘膜を保護する梨・柿・りんご等があります。
免疫の調整・アレルギー体質を改善してくれる黒い食材(黒ゴマ、黒豆、昆布、ひじき、黒きくらげ)や温める食材(ショウガ、ニンニク、シナモン、羊肉)、ナッツ類(カシューナッツ等)があります。
花粉症に効くツボにお灸をしたりもみほぐしたりすることで免疫バランスが整います。例えば鼻の横の迎香(げいこう)は鼻詰まりを改善、親指と人差し指の間の合谷(ごうこく)は、アレルギー体質の改善、膝下の足三里は、免疫向上に効果的です。ゆっくりお風呂に入って体を温めるのもいいですね。
これからのシーズンを快適に過ごせるように生活習慣を整えていきましょう。