歩く工夫

 9月に入り、秋を感じるようになってきました。コロナ禍から体重アップを感じている方、出不精になっている方、これからの季節、是非体を動かすのも一つです。

 肥満や生活習慣病改善には、「運動」というのは、厚労省も昔から言っています。 運動には、有酸素運動(ウォーキング等)、伸展運動(ストレッチ等)、無酸素運動(筋トレ等)があります。できればこれらがバランスよくできればいいと思います。

 加齢とともに落ちてくる筋肉として、太腿、お尻、お腹、背中と言われています。体を起こしたり支えたりする大切な筋肉です。80歳代の太腿の筋肉量の平均値は、30歳代の平均値の半分程度と言われます。筋力は筋肉量に比例するので、この報告から30歳代のときに片足で立ちあがる筋力がなければ80歳代になったときに自力で立ち上がることが困難になる可能性が高いとも言われます。

 忙しい、運動は面倒という方も普段の日常生活の中で身体活動量をアップしてみましょう。運動の強さを表す単位をメッツといいます。座って安静にしている状態を1メッツ、普通歩きが3メッツです。通勤でのんびり歩いているのを早足にするだけで、6メッツへ、エレベータやエスカレーターを階段にするだけで、上りは6~8メッツ、下りは4メッツになります。通勤の歩き方を少し変えるだけで、エネルギー消費量も上がります。

 メッツをアップするための歩き方として、①下を向かず、20m位先を見ながら歩く。②歩幅を普段より5㎝位先にかかとを付けて歩く、かかとを付けて、つま先で蹴って歩く。③腕をテンポよく振る。④普段よりも速く、でもきつくないレベルで歩くになります。

  筋力アップや生活習慣病予防のためにも、キビキビと活発に歩いたり、活動してみましょう。