コロナ禍で太る背景

松島弘典は年内お休みします。

テレワークを導入する企業が増え、在宅時間が増えた人も多くなっています。通勤時間がなくなり、ある意味リラックスした環境の中で働けるメリットを感じている反面、生活習慣が乱れて運動不足を感じている人もいるようです。 一般社団法人生活習慣病予防協会によると、自宅から職場までの移動の身体活動を消費エネルギーに換算すると、約300kcal、これに職場内での移動や休憩、昼食時の移動を含めると消費エネルギーは、約400kcalを超えるとのことです。

それに対して身体活動が自宅だけの場合は、1日のエネルギー消費量は約50kcal、通勤していた時と比べると350kcalもの差があります。この差が1週間で体重にすると約1kgです。その他自宅では、甘い飲み物やお菓子、果物等の間食を食べる機会も増えがちで、わずか1カ月で約3kgの体重増加の可能性があるのです。

さらに厚労省の「国民健康栄養調査」によると、運動習慣改善の意思について、「関心はあるが改善するつもりはない」と回答した割合が最も高い結果でした。運動習慣の妨げとなる点は、男女とも「仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がないこと」の回答割合が高く、続いて「面倒くさいこと」が続いています。これではコロナ渦でも太るのも納得です。

職場でも最近は立って会議をしたり、デスクワークの合間にその場に立ち上がってストレッチを行っている所もあります。その他ラジオ体操を入れたり、歩数をチームで競うイベントを開催して、職場のコミュニケーションの場として活気が出ている企業もあります。無理せず長くできる運動を工夫してみましょう。