お口の健康

5月は健康診断の所も多いのではないでしょうか。体の健診はやっていても働く方で歯の検診を定期的に行っている方は少ないのではないでしょうか。私は半年に1回歯石クリーニングは行っていますのでその際に虫歯なども見てもらっています。
「8020運動」聞いたことがあると思いますが、80歳で20本歯を残せるよに!と始まったものです。平成28年に50%達成、東京都港区では令和4年60%達成目標なのを令和元年にクリアとの報告がされていました。

逆に最近は「かみにくい」と訴える高齢者が多くなってきています。また歯周疾患は高齢とともに増加していて、歯石が沈着している人が約4割とありました。
特定保健指導の問診の項目には、平成30年から「かむこと」について新たに追加されました。これは、歯周病やむし歯などで歯を失うことによって口腔の機能や咀嚼する機能が衰えることで、野菜の摂取が減り、食べやすい脂質や炭水化物が増加することで生活習慣病のリスクが高まるという指摘からです。その他、口腔の健康と関連する項目として、「喫煙」「食べる速度」「間食や甘い飲み物」もあり、歯周病、肥満、むし歯のリスクに関連しています。
80歳になっても肉を自分の歯でしっかり食べれるように、長く自分の歯を維持できるようにケアしていきましょう。
お口が清潔であるということは長生きの秘訣でもあると言われています。お口周り、咀嚼はコミュニケーション、呼吸等すべてが生きることに直結しています。肌年齢等で一喜一憂しがちですが、口の中のケアをしっかり行っていければ寿命や若々しさにもつながるのではないでしょうか。