不安をやわらげるためにできること

新型コロナウィルスが毎日報道され、メルマガをお読みいただく頃には終息に向かっていることを心から願うばかりです。

企業としてすでに様々な対応をされていらっしゃることと思います。日本産業衛生学会からも随意新しい情報がアップされております。職域における対策として、基本的な感染予防、人事としての対応、感染リスクが高い環境への対策、企業の法的な対策等が、わかりやすく書かれていますのでご参考にされるといいと思います。

今回の件で、大人たちの不安な様子を見たり、3月に入り急遽学校がお休みになったりと大きな環境の変化に置かれた子供たちへの影響もとても心配です。大人が判らないことは子供たちも不安です。「不安」を少しでもやわらげるには、呼吸法がお勧めです。息をゆっくりはくようにする練習が役に立ちます。

我々保健師は、日頃この「不安」についてのサポートは大きなウェートを占めていると思っています。相談を受ける内容は、仕事や職場の人間関係、経済的なこと、将来のこと、家族のことなどで、日々不安になる要素はたくさんあります。たいていは考えても今はどうしようもない、どうなるものでもないと分かっていることが多いです。ある意味防衛反応で大切なことですが、不安が大きくなってくるとそれに押し潰されて最終的には行動に移せなくなる悪循環スパイラルに入ってしまいます。そんな時、我々はとにかく寄り添い、焦らずゆっくり、じっくりと話しを聴くようにします。それとともに従業員の方の心の自然治癒力を信じて、待つようにも心がけています。シンプルなことと思われるかもしれませんが、とても大切にしていることで、本当に難しいことだと思っています。このやり取りが職場でも家庭でもみんなができる環境になれればいいなと思います。是非皆さんも不安をやわらげるための「呼吸法」と「じっくり聴くこと」をやってみてください。