人生100年時代と認知症

「青信号で渡り切れていますか?」「ペットボトルの蓋は開けられますか?」この辺りは、皆さん全く大丈夫かもしれませんね。では、「立ったまま靴下を履けますか?」はいかがでしょうか?これらはいずれも認知症やロコモのチェック項目の一つです。

今や人生100年時代、どのように生きていくか、健康寿命を伸ばしていくかは色々な所で耳にします。私事ですが、祖母は106歳で亡くなりましたが、孫の手が離れたからと、80歳から趣味や社会貢献を始めました。周りからは自分の世話をしてもらう年齢なのに…と言われてましたが。でも、祖母の前向きな生き方は、ちょっとカッコいいなと思ったりしました。 寿命が伸びると「認知症」も心配になります。65歳以上の認知症高齢者数と有病率の将来推計では、平成24(2012)年は認知症高齢者数が462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15.0%)でしたが、37(2025)年には約5人に1人になるとあります。約70%がアルツハイマー型認知症です。「アミロイド」という特殊なたんぱく質が脳に蓄積するのが原因で、20年~30年近くかけてゆっくり無症状のまま進行します。

ご存じの方もいるかもしれませんが、このアミロイドを血液検査で調べられる方法が開発されました。現在まだ治せる治療薬はありませんので、ゆっくり進行ということで、「逃げ切るのが勝ち!」と言っている先生もいます。

物理的に体をよく動かす、頭を使う、心理的な人との交流、生き甲斐を持つ等がよいと言われています。筋力低下や認知症等を予防するためにもコグニサイズ運動(歩きながらしりとりをする等)やロコモ体操(開眼片足立ちやかかとあげ、スクワット等)はおすすめです。心理的な面での人との交流、「つながり」を見直すというのも必要だなと感じました。家族や地域との接触が少なくなってきていますし、仕事場でもコミュニケーションは問題になっています。私も予防法を少しずつやってみようと思っています。