親の介護

介護は突然やってきます。私も主人も自分の親を同時に介護をしなければなりませんでした。介護と言えば女性がするものというイメージが強かったのですが、今では男性も当たり前です。ましてや働き盛りは大変ですし、事前に準備をしている人は少数でしょう。

最近企業でのご相談もかなり介護の問題は多くなってきています。一見、介護はプライベートな問題、仕事へ持ち込むのはと考えるかもしれませんが、従業員の方とお会いすると介護を抱えている方は睡眠不足やこれからの不安等で心の体もかなり疲弊されています。その状態では、思ったように仕事は進められなくて当然だと思います。

声掛けとして「本当に仕事をしながらよく頑張られていますよ。でも、決して一人だけで抱えないでください。それとまずはあなたの生活を第一優先に考えて進めていきましょう」とお話することは多いです。働く方の介護離職が多い現状もあります。でも、親の介護後の生活もあるのです。我々はつい120%介護しようと思ってしまいます。でも状況に応じて、活用できるサービスを使いながら、できる範囲でしていかれることが大切です。そのことは決して介護をしないのではありません。だって、120%なんて毎日続きません。ほとんどの方は「それでいいのでしょうか・・」と言いながらもと少し安心されます。

一方、仕事面でも、介護で早退や遅刻等をせざる負えない状況が続くと、会社への気兼ねもあり、普段なら上手にやり取りできているものもちょっとした事が気になって悪循環になってしまう人もあるようです。難しいのが自分の気持ちのコントロールです。意外と相談できる先がない時、どんなことでも口に出して整理できる先があるとほっとするものです。

介護の問題はだれでも直面します。企業として、大事な労働力をしっかり守っていくためにも介護と仕事の両立を受け入れていけるような職場環境を作っていくのも大事ですし、介護の心構えや使えるサービス等を紹介する教育も大切です。

健康の秋

こんにちは。

10月に入り、秋を感じます。美味しい物もたくさんあるし、気候もよいので外に出るのも億劫にならないです。特に運動は代謝を高めるのに、秋は最適と言われます。 突然ですが、立ったまま靴下を履けますか?これは「ロコチェック」の一つです。ロコとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)のことで、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態で、進行すると介護が必要になるリスクが高くなると言われています。

最近50代からの健康のお話をさせて頂く機会がありますが、自分も含め改めて運動、特に筋力へのケアはこれからの人生のためにも必要です。工場や営業の方の中には、1日中立ちっぱなしや動きっぱなしだから大丈夫と言われますが、筋力ケアはできてない方がほとんどです。ましてデスクワーク中心の方はもっとだと思います。特に加齢とともに筋力がぐっと減ってくる大腿、上腕、腹筋については、軽い負荷でいいので少しずつ取り入れてることが大事です。例えば、歯磨きをしながら、荷物を持ちながら、テレビを見ながら、是非隙間時間を使って筋力アップを心がけてみましょう。それと大切なのは、楽しくやることです。セミナー等では最近参加者と一緒に歌いながら筋力アップトレーニングをしたりします。結構皆さん、大きな声で歌って下さいます。時間も早く過ぎる気がしますし、ストレス解消にもおすすめです。

いつまでも自分でできる、介護いらずの体づくりを意識してみてください。

秋は運動以外にも、紅葉を見たり、秋の味覚を食べたり、外に出て気持ちよい空気を感じたりと、五感を使ってのリフレッシュの時期にもしてみましょう。